旅行友の会の記録

概要 会の目的とこれまでの歩み

結成の目的は「浜田を知ろう、島根を知ろう」という思いであり、発足から14年になります。 令和7年(西暦25年)秋の企画で16回目を迎えました。以下は、その歩みと記録です。 各回では、現地ガイドや学芸員の案内をお願いし、普段は聞けない話や、 現場でしか味わえない空気に触れながら、参加者とともに 「地域を知る面白さ」を共有してきました。

記録 主な訪問先と内容

1)島根原発・出雲ワイナリー・出雲大社

島根原発訪問時には、中国電力の原発責任者の方が直接ご説明くださり、その真剣さに出席者は大変驚いておりました。出席者は35名で、交通費・昼食もすべて中国電力のご協力により実施いたしました。

2)NHK放送局・山陰中央新報 出雲印刷工場

放送局では、職員の方から制作過程の説明がありました。当日の集合写真はテレビでも紹介されました。印刷工場では、現場の方から丁寧に説明を受け、印刷のスピードと工場の近代化に大変驚きました。

3)奥出雲 竹下家・竹下酒造・奥出雲吉田村・たたら製鉄

元総理の竹下家自宅を訪問し、竹下氏の活躍記録や、元田中角栄氏がお座りになった椅子などに全員が交代で座り、たいへん盛り上がりました。奥出雲吉田村の散歩は大変すばらしく、たたら製鉄もガイド付きで歴史の勉強を含め、ほんとうに有意義な一日でございました。

4)津和野地区・キリシタンの聖地

津和野地区の街並みは、小京都の雰囲気を感じました。キリシタンの聖地は、ほぼ全員が初めての訪問でございました。幕末に長崎からキリシタンが津和野に送られ、百数十人が処刑・自殺された話を伺い、たいへん驚きました。

5)中国電力 三隅火力発電所・益田市 歴史ゆかりの地 石州口古戦場

火力発電所の規模と、環境に配慮した考え方に驚きました。古戦場では益田氏の歴史のお話から戦いの経過まで非常におもしろく、益田市は浜田市よりも江戸時代以前には居城もあり、繁栄していたことを知りました。

6)石見銀山を歩いて

今回は、ゆっくり歩きながら石見銀山をよく知ろうという企画でございました。時間を気にせず歩きながらの見学はたいへんおすすめできます。完全ガイド付きで実施いたしました。

浜田城下町の歴史散策と「とっくり」での昼食

浜田市教育委員会の学芸員の方にガイドを依頼し、江戸時代の城下町八町を歩きながら歴史の学習をいたしました。 普段の生活ではなかなか意識しない浜田の町の歴史や良さを知ることができ、参加者一同、大変有意義な時間となりました。

歴史資料館は、私を除く全員が初めての訪問であり、その内容に大変驚いておりました。 興味深い展示も多く、皆が熱心に見学しておりました。浜田を訪れる際には、ぜひ一度訪れていただきたい場所です。

散策の後は、ほぼ最終地点である栄町の「とっくり」で昼食をいただきました。 とても素敵なお店で、浜田城下町の雰囲気を存分に味わうことができます。

公式サイト:
とっくり公式サイトへ →

バスの中で「本日の昼食場所は『とっくり』です」と紹介したところ、参加者から拍手が起こり、 その人気ぶりをあらためて感じました。

8)三瓶山・ヤマメの焼き魚・ブドウ畑見学

三瓶山裾野のワインブドウ畑はとても素敵で、数年後には素晴らしいワイナリーに発展する夢が広がりました。ヤマメの養殖場の規模に驚きましたが、焼いたヤマメとビールの味は格別でした。サメヒルもおすすめでございます。

9)幻の広浜線を歩く・浜田歴史資料館

戦前・戦後に浜田と広島を結ぶ鉄道広浜線が計画されましたが、工事が中断されました。その遺構が価値ある現場としていくつか残っており、最近注目されて多くの人が訪れています。資料館は年に数回展示が入れ替わりますので、今回も訪問いたしました。見学には必ず現地ガイドが必要であると感じました。

関連リンク

10)邑南町の銀山跡・天空の駅

邑南町の銀山跡を見学して大変驚きました。邑南町銀山の銀発掘最盛期には、石見銀山を一時的にしのいでいた時期があると伺い、驚嘆いたしました。天空の駅は現在廃線になっていますが、駅の高さが約100mもあり、一度は見学してみる価値があると感じました。

11)江津方面・江津本町・和木 小川家

江戸時代に天領として栄えた江津本町を訪問し、江戸期の豪商の屋敷や、歴史的にも価値ある建物を見学いたしました。あわせて、江津市和木町の和木公民館を訪れ、イルティッシュ号事件について、また和木の人々の必死の努力によってロシア兵265名が救助された歴史について、詳しい説明を受けました。 小川家は、古くは後鳥羽上皇を隠岐へお送りする途中で島根に残り、現在の和木の地に住み着いたとされる、由緒ある家系でございます。現在の当主よりさまざまなお話を伺い、非常に興味深い内容が多くございました。 とくに、「小川家が何代にもわたって続いてきた理由は何か」という質問に対し、「分家を認めなかったことです」と答えられた言葉が、強く印象に残りました。

12)広島・宮島へ

観光バスにて観光旅行を行いました。

13)呉方面・江田島・元海軍兵学校・大和ミュージアム

久代は戦後九軍神の一人、佐々木直吉少尉の生誕の地でございます。そのため出席者は大変関心と興味を持って訪問いたしました。

14)広島三次方面・三次歴史風土記・三次ワイナリー

三次風土記の丘には前方後円墳がたくさんあり、学芸員の説明も大変興味深く、中国地域について勉強になりました。説明のあと、古墳群の公園を散策いたしました。

15)日御碕灯台・日御碕神社・出雲大社 法仏殿

現役の灯台としては非常に歴史ある灯台で、景観もよく、歩いて散策するには最適な場所です。出雲大社 法仏殿も、大社訪問時にはぜひご覧いただきたい場所です。

16)浜田市・畳ヶ浦・外ノ浦

地元である浜田市内の畳ヶ浦、そして日本遺産に認定された 外ノ浦を訪ねました。外ノ浦出身の方にご案内いただき、 畳ヶ浦についても詳しい説明を受け、あらためて参加者一同感心しておりました。 外ノ浦については、江戸時代から明治にかけて 松前船の重要な寄港地として繁栄していたことなどの紹介があり、 日本遺産認定の意義を具体的に知ることができました。 いずれの場所も、現地でのガイドの存在が重要であると感じた回でございました。

まとめ 16回14年を終えて

当初は一年に一回の計画でございましたが、会員の高齢化や体調不良もあり、一年に二回の希望が出て、ここ二年は春・秋に実施してまいりました。企画のうち、観光バスの利用は3回、残りは浜田市の福祉バスを利用するため、出席人数は20名に限定いたしました。

毎回、現地ガイド付き、もしくは学芸員の方に説明をお願いし、最後に毎回の昼食は、満足が得られるようにお酒・ビール・少し豪華な食事を付けております。

こうして16回・14年を重ねてまいりましたが、 今後はまず第20回を一つの目標として、 無理のない形で続けていきたいと考えております。

※本ページは、活動の記録として私的にまとめたものです。数字・表現などに誤りがあれば、今後少しずつ手を入れてまいります。

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